主役は人! わたしの家の音楽ホール

2020.03.15

千葉県の緑溢れる閑静な住宅地に、1階部分をイベントホール・2階部分を住居スペースとしてプランニング。
お施主さまこの場所が、近所の子供達の情操教育の場にされたいという高い志で計画が始まりました。

定期的にピアノの演奏会や発表会を開催されるとのことでしたので、主役は人であると考えカラースキーム（配色計画）は、無彩色であるブラックベースにして、演奏者が引き立つようにデザインしました。
床材・ピアノ・照明・家具・ブラインドを全て、ブラックで統一し、色味を押さえた配色にしています。
そにより、周囲の緑溢れる環境から黒で占められたこの空間に入った際、対比により入った人に非日常を感じられるように計画しています。

チェアは張地が変えられるようにカバーリングタイプのものをセレクト。
春夏は写真のグレーの生地、秋冬はワインレッドの生地に変えて、色を抑えた空間の中でも季節感を演出したり、イベントに応じて変化をつけられるようなフレキシブルさも残しています。

また照明計画にもこだわりました。
器具は前述の通り、ピアノのブラックの色をリピテーション（繰り返し）。
集光型のダウンライト・演者を照らすスポットライト・空間に奥行や広がりを感じさせる間接照明（コーニス照明）を用いて、シーンに合わせて使い分けられるように計画しています。
もちろん全ての照明は、調光できるようにしています。

いつかこの場所から未来の音楽家が生まれることを楽しみにしています。

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