インテリア
 コラム

【リクシル ラシッサD】 床材打合せ編

みなさん、こんにちは。
住空間クリエイターのSOUMEI(ソウメイ)です。
前回に引き続き、厚木Kさま邸との仕様打合せの様子をご紹介していきます。

 

▮ラッシサDシーリーズからフローリングを

前回のお打合せから2週間後、第2回目となる仕様打合せをリクシル相模原ショールームにて行いました。
仕様打合せは、隔週で行うのがベストなんです。

毎週だとお施主さまの予定調整も大変ですし、仕様打合せは長丁場になるため疲れてしまいます。
かと言って2週間以上空けると前回までの打合せ内容を忘れることも多く、それを思い出していただくために前回の復習から入るため効率的ではありません。
また、私達の方も前回の打合せの結果からプランの考案・資料作成・サンプル類の用意・メーカーや協力会社との打合せや手配など、やるべきことは盛りだくさん。
以前も書きましたが、お客様との打合せの10倍以上の時間をかけて準備を行っています。
そんなこともあり2週間に1回のペースで行うのがちょうどいいのです。

 

今回のお打合せはのメインは、フローリング・建具・エコカラットなどの建材関係です。
住空間をデザインする(=インテリアコーディネート)する上で、一番大切なこと

それは・・・・・・「床材選び」

 

フローリングなどの床材は、空間内で壁に次いで面積が多いため空間の印象を決める大きな要素です。
そして家具と直に接するため、床材によって置く家具の色も選択肢が絞られ決まってしまいます。
加えて一度施工すると後で変える場合は、大がかりなリフォームが必要で多くのコストと時間がかかります。

これまでミサワホームや新昭和ウィザースさんなどのハウスメーカーで300件近く仕様打合せしてきましたが、その際に必ず伺うのが「どうしてこの床材を選んだ」のか?
その回答の結果、実に8割近くのお客様がなんとなくで選ばれています。
ほとんどの方が選択可能なフローリングの中から、サンプルを比べて「これがいい!」って決められています。
その結果、フローリング単体でみるとそれ自体は素敵でも、空間に敷かれた時の全体的な統一感がバラバラだったり・自分の理想のインテリアに沿ったもの選ばれていないことがとても多いのです。

でもそれは仕方のないこと。
毎日着ている洋服ですら試着して買っても失敗したりするのに、選んだことのない床材を試着もできずに(試しに家に入れることできずに)選ぶんですから・・・
そもそも人生においてフローリングを選ぶことなんてないんですから、適切な選び方ができないのは当然です。
ですが家は人生の1~2度あるかないかの一番高い買い物。そこで失敗はしたくないですよね。

SOUMEI DESIGNでは、この床材選びにとても力を入れています。
ブログではその全てをご紹介できませんが、このブログを読んで、「床材選びってとても大切なんだ」と気づいていただけると嬉しいです。
適切な床材選びさえしっかりできれば家作り(
インテリアコーディネート)の50%は成功したようなものです。

 

▮ラッシサシーリーズの床材サンプル

写真はリクシル数あるフローリングの中からKさま用にリストアップしたもの。
前回のヒアリングの結果から、目指べきインテリアを作ることができる商品をSOUMEIの方でセレクトしています。
その中からそれぞれの特徴や選んだ時のメリットデメリットをご説明させていただきます。

この時点ですがでプロの視点での一番ベストだと考えるフローリングはもちろん決まっていますが、最初の時点では敢えてお伝えしません。その理由は、それぞれの特徴やメリットデメリットをご説明させていただく中で、お客様自身がご理解し納得された上で選んでいただきたいからです。
そうすることでお客様のインテリアナレッジも上がり、今後家作りで数多くのものを決めていく際の指針や考え方に結びつけられるようなるからです。

 

実際Kさまも後半の仕様打合せでは「この場合、前教えてもらった○○○の法則を使えばいいんですよね? だからこれを選ぶのがベストですよね?!」といったように、しっかりご自身で理解されて活かされていました。

SOUMEIの仕事はお客様の想いを叶える住空間を創りお渡しするところまで。そこから先は実際にその空間で過ごすお客様自身が毎日織り生活を創り上げていきます。
だからこそただ完成したのものお渡しするだけでなく、これから先その空間で役に立つような知識やスキルをお伝えできればと思い打合せを行っております。

例えば・・・
IKEAに収納を買いに行ったりすることもあるでしょう。その際サイズや色を選ぶと思いますが、「そういえば、SOUMEIさんが○○○って言ってた!」と思い出していただき、空間に合った適切なものを選んでいただけるようになっていただけたらと思って打合せを行っています。

 

 

その他にも、打合せでお客様が悩まれた時には「ないないドラフトゲーム!」を。名前は今考えました(笑)
商品の説明をさせていただいた後で、Kさまご夫妻・設計士SHIGE、そして私自身も含めて「せーの!」で上の4種類の中から選択肢から外すものを同時で指を差し指名するゲームです。
選んだものが一致する場合もありますし、そうじゃない場合も。Kさまに選ばれた理由を伺いつつ、SOUMEIの方でも解説を行っていきます。それを残り一つになるまで、みんなで一緒になって楽しく選んでいきます。

 

家作りはどうして決めることが膨大にあるため、途中に詰まったり疲れたりもします。
打合せではできるだけ楽しく、分かりやすくなるように色々な方法を用いて行います。

お客様によってお忙しい方や効率を求められる方・論理的な方などの場合は、先に結論(プロとして答え)をお伝えしています。
その上で、それを選ぶ理由などを順を追ってご説明していきます。
お客様のタイプは様々。お客様のご性格に応じたご提案を行っています。

 

選ばれたのはラッシサD チェリー色を

前回のヒアリングの結果から床材を決める時点で決定したいたことは、家具はウォールナットにするということ。
それと目指すべきインテリアのゴールからKさまが選ばれたフローリングは・・・
「ラシッサDフロアのチェリー色」を選ばれました。先程の写真の左から2番目のもの。

チェリー色と聞くと赤みが強い木のイメージですが、リクシルのラシッサDフロアのチェリー色は赤身は少なくチェリーぽくない色ムラ若干あるのが特徴です。
ちなみにヒアリングの結果から、SOUMEIがベストだと考えていたのは、この選ばれたチェリーと一番左のライトメープルです。

 

一番重要な床材を決めた後は・・・
巾木と建具をご提案していきます。
この時点で決まっているものは、家具の木種とフローリングの色。
それをベースに「Kさまが求める空間」に向けて、イメージしていただきやすいように実際にサンプルを見ていただきながら打合せを進めます。

ちなみにリクシルにはこのチェリー色の巾木はありません。
実は事前にチェリー色の床材を選ばれた時を想定して、SOUMEIの方で他メーカーから候補を探してサンプルを用意しています。
下の写真は横浜にあるパナソニックのショールームで撮ったもの。

 

▮リクシルの床材とパナソニック巾木

リクシルの床材のサンプルをパナソニックに持って行き、実際に自分の目で商品確認して候補を選んでいます。
今回の場合、選び候補としては上から2つめか3つめ。
あとは建具や窓見切りなどとの関連性で最終決定を行っていきます。

 

たかが巾木のためだけにショールームまで行くなんて・・・思われる方も多いと思います。
同業者の多くは基本同じリクシルから選ぶか、他メーカーでもせいぜいカタログを見て選ぶぐらいでしょう。
費用・コスト等のビジネス的な観点から見ればそれが正解かもしれません。

ですが私達はお客様が何千万というお金をかけて創るものに携わっています。
プロとして結果が全てですし、お客様に対しての責任があります。
自分の目でしっかり確認して判断しないと、お客様に最善のご提案ができません。
目の前にいるお客様に最善を尽くすことこそが、これまでお手伝いさせていただいたお客様達への感謝につながると思っています。

すいません。ついつい熱くなってしまいました(汗)
ちなみに今回はリクシルの商品を多く採用していますが、モダンテイストの空間を作りたい場合パナソニックで選ぶのもおススメ。ショールームも下の写真のような感じでモダンな雰囲気です。

 

▮パナソニック横浜ショールーム

 

建具までいくつもりが、長くなったので今日はこの辺で。
次回のブログはKさま邸の仕様打合せの様子をご紹介していきます。

それではまた♪
住空間クリエイターのSOUMEIでした!

 

 

 

 

 

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